こんにちは!広報部の木部です。クライアントとともにプロジェクトの裏側を語る「裏トーク」。今回ご登場いただくのは、EPSホールディングス 広報室 デジタル広報チームの加賀さん・本郷さん・神園さんです。デジタル広報の課題の整理から始まった取り組みが、いかにしてグループ全体の共通言語をつくるブランディングプロジェクトへと発展していったのか。まずは前編として、プロジェクトのきっかけから、renの拠点「SNAP」で熱く語り合ったワークショップまでをお届けします。renからは、プロジェクトメンバーの塚本と山下、鈴木がインタビューに参加しています。ぜひご一読ください!
「renさんなら間違いないね」
ーまず、renに声をかけてくださった背景から教えていただけますか?
EPS 加賀:もともとrenさんには、EPSグループの広報紙「EPSスタイル」の制作でお世話になっていたんです。私たちの考えや、まだうまく言葉にできていない思いを汲み取る力が高くて、すごく信頼できるパートナーさんでした。毎回、手書きのイラストとちょっとしたメモが添えられた企画書をいただくのが、実はいつも楽しみで(笑)。こちらのわがままに対しても、いつも的確に応えていただいていました。
EPS 本郷:そうそう、書いていただく原稿のフレーズに、全然違和感がないんですよね。「こういうことを伝えたかったんだよ」という安心感がすごくて。だから今回、デジタル広報の新しい取り組みで行き詰まったときも、「まずはrenさんに相談してみよう!」と自然と名前が上がりました。

EPSホールディングス広報グループのみなさん。左から、本郷さん、加賀さん、神園さん。
EPS 神園:私たちの会社のことも、取材などを通じて深く理解してくださっていたので安心感がありましたね。上司に「renさんに相談したい」と提案するにあたって、renさんの事業や実績などもあらためて確認したんですが、チーム内では「renさんなら間違いないね」と最初から答えは出ていました(笑)。
始まりは「SNSどうしたらいいですか?」
ー最初のご相談はどんな内容だったんですか?
EPS 加賀:当時は、情報発信の悩みが一気に重なった時期だったんです。Instagramを立ち上げたものの、なにを載せたらいいかわからない。コーポレートサイトをリニューアルして、自分たちで記事を発信できるページは増えたけれど、これもやっぱりネタがない。さらに、すでに発信しているコンテンツのトーンもなんとなくバラバラで、全体としての統一感がない。何をどう整理すればいいのかもわからず…。「SNSを立ち上げたものの、何を発信するべきかで困っています」と、最初はかなりざっくりとした状態で相談させてもらいました。
EPS 本郷:社内だけでは処理しきれないくらい、課題が山積みになってしまっていて。これは一度、外部の客観的な視点が必要だな、と感じていました。
ren 塚本:最初にお話を伺ったとき、皆さんが本音で包み隠さず悩みを話してくださったのがありがたかったです。やるべきこと、やりたいことの候補が目の前にたくさんありすぎて、チームとして少し混乱されているような印象を受けました。
ren 鈴木:「SNSをより良くしていきたい」という裏側に、「本当に今、それをやる必要があるんだっけ…?」という迷いも見え隠れしていましたよね。
EPS 本郷:最初は、私たちが目の前の課題だと感じていた「SNSの運用方法」を相談しに行ったつもりだったんです。でも、renの皆さんがあれこれと深く掘り下げて話を聞いてくださって。ふだん十分に考えられていない部分の問いかけもあったので、正直戸惑いましたし、答えに詰まってしまう瞬間もありました(笑)。でも、そのおかげで、まだ言葉になっていなかった「根本的な思い」のところまで、しっかり共有できたと感じています。

チームが本当にやるべきことは何?
ーそこからrenは、「そもそも何をやるべきか」を整理して、チームとしてのロードマップづくりを提案したわけですね。
ren 山下:そうですね。SNS運用やコーポレートサイトでの情報発信という手段に対する改善ではなく、まずは「デジタル広報チームとして何に取り組むべきかを整理しませんか」と、広報活動の土台をつくる半年間のプロジェクトを提案させていただきました。
ren 塚本:軸がないままでは、新しい施策を打っても、きっとこれまでと同じことの繰り返しになってしまうと思ったんです。だからこそ、一度どっしり腰を据えて、チームとしての指針を見つける期間を作りましょう、と。
EPS 神園:正直、戸惑いもありましたよ。「えっ、準備期間だけで半年もかけるの?」って(笑)。でも、renさんの提案にはものすごく納得感がありました。他の会社さんだったら、きっと「うちでSNSの運用代行をやりますよ!」ってガツガツ営業してくる場面だと思うんです。でもrenさんは「今はそこが課題じゃない」と、私たちの思いや戸惑いをしっかり受け止めて提案してくれました。
EPS 加賀:「更新に追われるだけのSNS運用はやりたくない」という私たちの本音を、見事に感じ取ってくれましたよね。ターゲットも目指す未来も定まっていないのに、ただ発信を続けるなんてできない。私たちの本当の課題は、「もっと根っこの部分が見えていないことなんだ」と気づかされ、renさんとなら一緒に本質的な課題に向き合っていけると確信しました。
EPS 神園:あと、上司にも納得してもらうための材料が必要だったのですが、renさんは「これだけの時間をかけて、具体的に何をやるか、なぜそれが必要か」というロードマップと目標を、はっきりと可視化して提示してくれました。私たちの熱い思いだけでは通らない社内稟議のステップを、資料のクオリティと説得力でサポートしてもらえたのは本当に助かりました。上司の廣崎も「いい機会じゃないか。やってみなよ」と、すんなり挑戦を認めてくれましたね。
自社を見つめ直す中で気づいた内なる思い
ーそしていよいよ、プロジェクト(フェーズ1)がスタートします。
ren 鈴木:プロジェクトが本格始動したのは夏頃でしたね。renの拠点である「SNAP」に皆さんでお越しいただいて、まずは全4回のワークショップに取り組んでいきました。
EPS 本郷:あの夏は本当に暑かった!SNAPに到着するなり、みんなが汗拭きシートを取り出したのを今でも鮮明に覚えています(笑)。熱気にあふれたスタートでした。
ren 山下:ワークショップでは、EPSグループの理念についてあらためて解釈を深めたり、グループの状況や現在どんな情報を発信しているのかの棚卸し、またデジタル広報チームとしてのミッション・ビジョンの言語化に取り組みましたね。
EPS 神園:ワークショップに取り組む中で、いかに自分が「会社の強みや課題」を言語化できていなかったかを突きつけられました。最初は言葉がまったく出てこず、フリーズしてしまったこともありましたが、用意していただいたプログラムに沿って内省やディスカッションを繰り返していくと、やるべきこと、やらなくてもいいことの整理ができてきて、自分でも気づいていなかった思いやアイデアがどんどん引き出されていったんです。


EPS 加賀:renさんのファシリテーションやフィードバックのおかげで、自分たちのやるべきことについて、すごくフラットに、集中して語り合うことができました。自分自身が気づいていなかった会社への思いを知ることもできましたし、勉強と発見に満ちた本当にエキサイティングな時間でした。
ren 塚本:皆さんが「本気でグループを良くしたい」という思いを持って、真剣に語り合う姿がすごく良くて。その熱意が、このプロジェクトの原動力になったと思います。
次に必要になってくるのは、皆さんの「仲間を増やす」こと。この場で終わらせず、次の人たちにつないでいけるように、プロジェクトを組み立てていきました。

「あ、今はSNSを動かすときじゃない」
ーフェーズ1のワークショップを経て、チームにどのような変化が生まれましたか?
ren 山下:チームの理想をすりあわせた上で、じゃあ何に取り組むかというターンで、あらためて課題ややりたいことを付箋に書き出していったんですよね。その中で、「社員が自分の仕事に自信や誇りを持てるようにしたい」という気持ちが、皆さんの中で強くなってきました。「意義ある事業を展開していて、素晴らしい社員もたくさんいるのにもったいない」と。
EPS 本郷:そのために何が必要かを考えたときに「あ、今はSNSを動かすよりも、EPSの強みや思いがちゃんと届くように、コーポレートサイトをブラッシュアップすることが最優先だ」と確信が持てました。そこがクリアになったことが最大の収穫だったと思います。

EPS 加賀:私たちの課題の本質が見えたことで、「それなら、グループとしての強みを明確にする『ブランドコンセプト』や、それを視覚で伝えていくための『VI(ビジュアルアイデンティティ)』を作る必要があるね」という話になって。一時しのぎの対策ではなく、今後のあらゆる広報活動の軸となるような、EPSグループの根幹に関わるプロジェクトへと発展していきました。
自分たちが思っていた以上の深いところまでたどり着くことができたのは、renさんが一緒に悩み、伴走してくれたからこそだと思います!
ren 鈴木:renが答えを提示するのではなく、皆さんが一緒に現状を見つめて、熱量を持って向き合ってきたからこそ、たどり着けたのかなと。そのための支援ができてとてもよかったです。
ren 塚本:人って「与えられた答え」では本気になれないですもんね(笑)。自分たちで気付いて、たどり着くことにこそ意味があると思います。

※本記事は、2025年11月時点の内容です。
次回予告(後編)
デジタル広報の課題の整理から始まった取り組みは、EPSグループの根幹を見つめ直すプロジェクトへと展開していきます。後編では、「ブランドコンセプト策定」や「理念の再解釈」のプロセス、そしてプロジェクトを経て社内に生まれた変化について語っていただきます。ぜひ引き続き、後編もご覧ください。
→広報活動の軸となる、グループ7,800名の共通言語をつくる(後編)