こんにちは!広報部の木部です。クライアントとともにプロジェクトの裏側を語る「裏トーク」。今回は、EPSグループ・ブランディングプロジェクトの後編をお届けします。
EPSホールディングス 広報室 デジタル広報チームの皆さんとともに、ブランドコンセプト策定や理念の再解釈、その後の情報発信によって生まれた変化について語っていただきます。renからは、前編に続きましてプロジェクトメンバーの塚本と山下、鈴木がインタビューに参加しています。ぜひご一読ください!
「私は理念なんて好きじゃないんですよ」
ーフェーズ1でデジタル広報チームのやるべきことが見えたあと、社内外に「EPSグループならではの価値」を発信するために、プロジェクトはフェーズ2へと進んでいきました。「ブランドコンセプト策定」と「理念の再解釈」はどのように進めていきましたか?
ren 山下:EPSグループは医薬・医療領域で多岐にわたる事業を展開されていますが、グループブランディングを推進していくにあたって、「グループとしての強み」を明確に言語化できていませんでした。そこで、グループとしての提供価値を定義する「ブランドコンセプト」を策定し、今後の広報活動の軸にしていこう、ということになったんですね。
ren 鈴木:同時に、グループとしての「理念」はすでに存在しましたが、その意義や思いが本当に届いているだろうかという課題もありました。グループで7,800人を超える規模ですから、理念を自分ごとにしてもらうには、わかりやすいストーリーが必要だなと。
そこで、まずEPSグループが何のために存在しているのかをあらためて紐解いていくために、広報室全体でのワークショップで、皆さんが理念をどう捉えているかを可視化しました。



ren 塚本:理念に込めた思いや策定当時の状況については、広報室長・廣崎さんにディープインタビューさせていただきました。特に印象深かったですね。
EPS 神園:廣崎は開口一番、「私は理念なんて好きじゃないんですよ」と言ったんですよね(笑)。EPSグループの理念策定に深く携わった当人なのに。私たちは隣で聞いていて「何を言い出すんだ」とハラハラしていました(笑)。


ren 塚本:僕は逆に、きれいごとじゃなく「本音で話そう」としてくださっているんだと感じましたよ(笑)。本当にありがたかったですね。あえてそうおっしゃった背景には何があるんだろうと、廣崎さんのことをもっと知りたいと思いました。
じっくりと問いを重ねていくと、見えてきたのは理念そのものへの否定ではなく、理念が「形式的な言葉」として扱われてしまうことへの危機感、そしてEPSグループの人たちへの深い愛でしたね。
EPS 本郷:普通の広報室長なら、自社のことを当たり障りなく、きれいに話すと思うんです。でも廣崎は、とにかく「人、人、人」と、熱く語り続けていた。普通のインタビューだったら流されてしまうような言葉も、renの皆さんが丁寧に紐解いてストーリーにしてくれました。これまでずっと使ってきたはずの理念ですが、私たちもあたらめて解釈を深める良いきっかけになりました。
ren 塚本:端的に表現された理念は、覚えやすい反面、言葉に込められた「思いや熱量」が削ぎ落とされてしまうんですよね。でも本来、理念というものは、さまざまな人が思いを持って議論を尽くし、一文字一文字こだわり抜いてつくられているはずです。だからこそ、策定当時の空気感に触れていない方々にも語り継げるよう、ストーリーにしていく必要があります。
廣崎さんや広報室の皆さんが本音で語ってくださったからこそ、血の通ったストーリーとして再解釈することができたんだと思います。
広報室ワークショップとディープインタビューを経て制作した、EPSグループの理念体系を紐解く「私たちの思い」コンテンツ。
浮かび上がってきたEPSグループならではの強み
ーグループとしての強みを定義する「ブランドコンセプト」はどのようにして策定していきましたか?
ren 鈴木:各事業を担当されている役員の方々にディープインタビューを実施しました。事業を取り巻くビジネス環境や今後のビジョン、他社との違いなどを深掘りしながら、各事業に共通する軸を整理していった形です。
ren 塚本:グループの理念体系をまとめた「EPS WAY」や中期経営計画なども踏まえながら、創業から現在、そして未来へと一貫して受け継がれる事業のオリジナリティを探っていったという形ですね。ブランドコンセプトの方向性が決まって以降は、「EPSグループらしさ」をすり合わせながら、言葉を磨き上げていきました。
EPS 加賀:「もうちょっと飾らない表現の方がEPSっぽいです」というように、renさんからのご提案をベースに何度もやり取りを重ねました。言葉の雰囲気やニュアンスまでしっくりくるブランドコンセプトができたんだと思います。

EPS 加賀:後日、英語版サイトに掲載するためにテキストを自分たちで翻訳したんですが、そこでも言葉選びに妥協したくなくて(笑)。日本語版のブランドコンセプトでは「選択肢」という言葉を使っているので、直訳すると「choice」や「option」なんですが、私たちが届けたいニュアンスとしては「possibility(可能性)」だなと。

ren 山下:そのときもご相談いただきましたよね。プロジェクトを通じて「EPSグループらしさ」に一緒に向き合い、定めた軸をもとに「伝える内容」や「表現のあり方」に妥協なくこだわる皆さんの姿を見て、胸が熱くなりました。ブランドは、そうした努力の積み重ねで育っていくもの。今回作り上げた土台をもとに、デジタル広報チームの皆さんがどのように広報活動を展開していくのか、今後も楽しみにしています。
コーポレートサイト改修をきっかけに生まれた変化
ーそして、プロジェクトの最終フェーズですね。ブランドコンセプトや理念のストーリーを発信していくために、コーポレートサイトのコンテンツや、コミュニケーションツールに実装していきましたね。プロジェクトを経て、どのような変化がありましたか?
EPS 本郷:コーポレートサイトのリニューアルをきっかけに、影響が社内に広がっていますね。まさに今、「グループ全体のVIガイドラインを見直そう」という動きに発展しているところです。サイト改修にとどまらず、コミュニケーションの基準そのものをアップデートしようとする姿勢は、物事を「システム」として捉えるEPSグループらしい展開だなと感じています。
EPS 加賀:コーポレートサイトを公開してから、明確に直帰率が下がって、回遊率が伸びました。コンテンツの拡充と合わせてサイト内導線の整理もしていただいたんですが、renさんと一緒に取り組んできた成果が、しっかりと数字にも表れてすごくうれしかったです。
EPS 神園:隣の部署の人から「新しいサイト見たよ!」と声をかけてもらったり、グループ内のポータルニュースでも高い閲覧数が出たりしていますね。

EPS 神園:他にも、今回ブランドコンセプトが明確になったことで、「パンフレットでもこの言葉を使おうよ!」という声が社内のあちこちで上がっています。学会広告(抄録広告)を作る際も、担当者が「せっかくだから、VIを活かしてデザインしよう」と自主的に動き出してくれて。私たちが作り上げたブランドの土台が、広報室の枠を超えて、グループ全体へ波及し始めているのを感じています。
ren 塚本:最高ですね!グループブランディングの意義を理解して、バトンをつないでくれる仲間の輪が広がってきている。
EPS 加賀:私個人としては、プロジェクトを通じて、普段接しているメンバーの「会社に対する熱い思いやこだわり」を知れたことが、何より大きな収穫でした。社内のチームや人への理解が、ものすごく深まりましたね。
EPS 神園:私も、プロジェクトを通じて自分の固定観念がゆるまって、多角的に物事を見るための柔軟性が身についたと感じています。また、じっくりと土台をつくる期間を過ごせたからこそ、自分たちの発信に自信を持つことができるようになりましたね。

renは「一緒に課題に向き合ってくれる仲間」
ー最後に、皆さんにとって「ren」はどんな存在ですか?
EPS 加賀:renさんは、単なる「外注先」というよりも、驚くほど波長が合う「同じグループ会社の仲間」のような感覚ですね(笑)。
EPS 本郷:「これが正解です」と一方的に答えを押しつけるのではなく、私たちの悩みに丁寧に向き合って、一緒に考えてくれる。今では社内で何か困ったことがあると、「まずrenさんに相談してみよう!」というのが自然な流れになっています。課題に対するアドバイスも押しつけ感がなくてフラットなので、スッと素直に受け入れられるんですよね。
ren 塚本:renが大切にしている部分なので、めっちゃうれしいですね。
人間誰しも、日々業務に向き合っていると、どうしても視野が狭くなってしまうじゃないですか。だからこそ、ぼくらは引いた目線で感じたことを率直にお伝えしたり、前提から問いかけたりします。一緒に課題に向き合いながら、お互いが見ている景色を重ね合わせれば、新しい答えが見えてくると思うので。
EPS 本郷:今回、その意味をすごく実感しましたね。プロジェクトを終えて、大きな土台を作り上げた達成感はありますが、これで終わりにせずに今後も継続していきたいですね。周年イベントやサステナビリティ活動の情報発信など、ご相談したいテーマがまだまだたくさんあります(笑)!
ren 山下:ぜひぜひ!これからも広報活動を一つひとつ作り上げていきたいですね。ふわっとした状態でも歓迎なので、また気軽にお話を聞かせてください。
※本記事は、2025年11月時点の内容です。
