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境界線を溶かす「やわらかい強さ」で、チームのシナジーを生み出す(by ブランディングディレクター/デザイナー)

こんにちは。株式会社renの森泉です。 今回は弊社に中途で入社したメンバーのインタビューをお届けします。 ご紹介するのは、理系学部で培ったロジカル思考とクリエイティブな感性とを駆使して広く活躍をしているブランディングディレクター/デザイナーの木部です。
多彩な魅力あふれるrenの雰囲気をイメージする手助けになれば幸いです。

木部 輝昌

1983年伊東市生まれ。2010年よりブランディングを主としたクリエイティブ制作会社に在籍。視覚的なデザイン表現だけでなく、企業理念の明確化や社員との共感を育むインナーブランディングを通じた企業のらしさをつくりあげるVI開発など幅広く経験してきました。
2024年に入社してからは、制作のみでなくプロセス並走型の寄り添いを大事にしています。 一人息子の父でマンガ好きです。

肩書きは一応、ブランディングディレクター/デザイナー…なんだけど、実際の業務はそれだけで説明しきれないものも多いですね。

自分で手を動かしてデザインをすることはもちろん、クリエイティブを通したコミュニケーション設計を考えています。新規プロジェクトのヒアリングや組織づくりのワークショップでは、お客さんの壁打ち相手としてファシリテーションのような立ち回りをすることも。

また、renは事業活動だけでなく、広報や人事といった間接業務もみんなで兼任しているので、広報の一員として、自社のらしさを発信する企画を考えることもしています。

renはプロジェクトの目的やチームのメンバー構成に応じて、役割も柔軟に変わっていく社風。いい意味で肩書きの枠にとどまらないトライは日々生まれているように感じます。

いい仕事にはまず「関係性の質」が先立つという考えを持っているところ。権威勾配やプレッシャーなどでお互いが信じあえない関係性では、本来のポテンシャルも発揮しにくい。そうなると成果にもつながりにくく、仕事をしていても苦しくなります。なので、renでは良い関係性づくりを大切にした人との向き合い方を意識しています。

最近では、お客さんとの関わり方にも、少しずつ変化が見えはじめています。「こちらが頼んだまま作ってほしい」というスタンスだったお客さんが、お付き合いをしていくうちに徐々に、課題やイシューが言語化される前のもやもやした状態から相談を持ち掛けてくれるようになったんです。

renにはクリエイティブやブランディング、組織づくりなど、それぞれの分野に強みを持つメンバーが在籍しています。受け皿が広いrenだからこそ、課題が漠然としている段階からでも力になれるというのもあるかもしれないです。壁打ちをした結果、取り組むことが多岐に渡るケースも多いですからね。

僕の場合は、志だとかそういうたいそうなものでは全然なくて。偶然やいろんな縁に導かれ、気づいたらこんなところに来てたっていう感覚かなあ。

大学は、「国語は得意じゃないしどっちかっていうと理系だろう」と軽い気持ちで理系に進んだけど、フタを開けてみたら研究者になれるほどの成績も熱量もないし、かといって営業とかもできそうにない自分がいて。このままじゃ就職できないぞ…と困ったのが就活の頃でした。笑

「じゃあ自分には何ができるんだ?」と考えはじめたところ、絵が好きだし、広告とか見るのも好きだと気づいて、調べているうちにデザイナーという仕事に出会ったという経緯です。

クリエイティブのキャリアは、まずパンフレットなどの紙のデザインからスタート。それから少しずつ Web サイトなどデジタルの仕事にも関わるようになっていきました。時代とともにブランディングが求められるようになり、企業のロゴづくりや理念づくりにも携わるチャンスをもらえて、気づけばこの20年ほどでいろんな経験をさせてもらいました。

今思うと、「デザインで解決する」ということに固執しないスタイルは、デザインまっしぐらではなく理系をかじったからこそ培われたのかなと。自分の案を通すことやデザインありきで進めることよりも、課題の本質を見つめたいという思いの方が強いのかもしれないですね。

感覚的にだけでなくロジカルにクリエイティブを考えられるようになったのは、きっと理系とデザイン両方の世界を通ったから。そして社会人になって、デザインだけじゃ解決できない仕事を目の当たりにした経験から、組織デザインやブランディングとか新しいフィールドにも積極的に携わるようにもなった。「自分はこれ」と決めすぎずに色々な世界に触れてきたからこそ今見えているものがあると思うと、やっぱりぜんぶ結果オーライだったのかもっていう気がする。美大コンプレックスからくる反骨精神がないと言えば嘘になるけれど。笑

出会ったものに呼応して柔軟に変われる「こだわらなさ」を持ち続けることが、ある意味、僕のこだわりなのかもしれません。

renの特徴として挙げた「関係性」の話ともつながるけれど、垣根を作らないフラットな関係をチームでどう育むかがとても大事だと思っています。依頼者と制作者、デザイナーとディレクターとか、言葉ひとつで簡単に隔てられてしまうからこそ、「〇〇ならこうあるべき」とかはいったん脱ぎ捨てて関係づくりをしていくことができたらいいなと。

頼りになるプロを演じることよりも、誠実に対応して信頼関係を築くことを大事にしたい。だからこそ、その場しのぎの対応で逃げることは絶対にしたくないんです。

余裕がないときでも、ちゃんと良い関係性が作れる接し方ができているかを省みる心の余白や、シナジーを楽しもうとする遊び心は、なくさずに持っていたいですね。

日々そんなことを考えて仕事をしているからか、renに入ってからは、成果物のことはもとより、「プロセスや成果物を作るための関係性をどう作るか」の視点が強まったのを感じます。

僕らが掲げている「つながりのデザイン」って本当に難しい概念。それが何かは簡単に説明できるものではないし、人によってそれぞれの解釈が生まれるもの。端的に説明できる定義をバチっと固めることよりも、「この選択はつながりのデザイン的だろうか?」と、自分たちらしさを日々問い直すクエスチョンとして見つめ続けていくことが大事なんじゃないかと感じるようになりました。

より抽象度の高いテーマや、上流工程の話を扱えるデザイナーを社内で増やしたいですね。renはもともと情報誌やクリエイティブの仕事が多かったので、各分野の制作に長けたデザイナーがたくさんいます。次のステップとして、デザイナーがより広い意味でのデザインもできるようにアシストしたいと考えています。

実際にそうした経験をしてきた自分が一つのきっかけになって挑戦の機会を増やすことで、みんなのできることが増えたら嬉しいです。

みんながお互い尊重しようとする気持ちを持っているところ。renはエディターもデザイナーもいて、世代もキャラも好きなことも本当にさまざまだけれど、みんな人思いでやさしくて、根っから人が良い。全員。もっと我を出しちゃってもいいんだよ!と思う時もあるくらい。笑

あとは、間接業務や勉強会など、事業活動以外のプラスアルファの動きにも関与度高く、楽しんで参加しているメンバーが多いところかな。会社がめざす「つながりのデザイン」の実現に向けてこれだけワンビジョンしながら主体的に行動できる人が集まっている環境って素敵だなと思います。

renは社名も変わり、事業もまだまだ進化中。個人としてもデザイナーを名乗りつつ、カリキュラムを作ったりファシリテーションをしたりと日々トライしているところです。そんなふうに、「つながりのデザイン」に根差して、丁寧に、ときに大胆に進化していくチームを目の当たりにできるのは、働く環境として面白い部分だと思います。

案件も社内プロジェクトもトライできることが多く、自発的なアクションや挑戦のプロセスを称賛し合う文化があります。会社のビジョンやコンセプトに共感して、自分で意義や目的を見つけてやっていける人は、やりがいを持って働けるんじゃないかと。

そんな過程も楽しみながら、よりおもしろいシナジーを生み出せるチームを作っていける方と出会えたら嬉しいです。


今回ご紹介した木部の他にも、クオーターバックにはさまざまな個性を持ったメンバーがいます。 すこしでも気になった方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

これまでに紹介したインタビューは、下記リンクからご覧いただけます。 ぜひ読んでみてください!

「仕事がたのしいと、人生もたのしめると思う」(by.ブランディングディレクター)

「大事になってくるのは『人』。人の魅力だよね」(by.デザイナー/ディレクター)

「一緒に働くと元気になれる会社だと思う」(by.エディター)

「みんなの“個”を見てくれるから、らしさを活かして働ける」(by.アカウントプランナー)

「renでの仕事を通じて、人生が豊かになった」(by コピーライター / ファシリテーター)

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