つながりのヒント

権威勾配をなだらかにする

#013

VUCAの時代だからこそ、多角的な視点が必要。

上司などの「強い権限を持つ相手」に対して、意見や本音を言いづらくなる心理的傾向を「権威勾配」という。実際、飛行機の墜落や山での遭難といった重大事故の背景にも、この権威勾配が影響していたケースが多くある。

私たちが日々、組織やチームで仕事をするうえでも、権威勾配が強すぎると、うまくいかないことが少なくない。どれほど立場が上の人であっても、その発言が常に正しいとは限らない。特に、前例のない挑戦や複雑な問題に向き合う場面では、これまでの知識や経験が通用しないこともある。

課題を多角的な視点で見つめることができれば、新たな解決の糸口が浮かび上がってくる。多様な意見や本音を交わせる環境をつくるために、権威勾配を意識的にゆるやかにしていこう。正解が見えにくいVUCAの時代だからこそ、日頃から対話を重ねられる関係性を築いておくことが大切。

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