見える化からはじめよう
#011
見えない部分があるから、
コミュニケーションはズレていく。
自分ではしっかり言葉にしているつもりでも、なぜか相手にうまく伝わらない。
同じ話題について話しているはずなのに、どうも噛み合わない。そんな経験は、誰にでもあるはず。
同じ発言を聞いても、全員が同じ意味で受け取れるとは限らない。人それぞれ、知識や経験、価値観が異なるからだ。さらに、足りない情報は聞き手の想像によって補完されていく。想像が事実とズレていれば、誤解はますます広がってしまう。
だからこそ大切なのは、見えていないものを見えるようにすること。自分の頭の中にあることを言葉で補い、相手の考えを丁寧に聞いて受け取る。言葉はあくまで氷山の一角であり、本当に伝えたいことのすべてではない。
コミュニケーションの質を高めるには、「見える化」も効果的だ。文字にする、図にする、絵にする。口頭だけのやりとりは空中戦になりがちだが、視覚情報として共有すれば、お互いに同じ土台で話すことができる。
ズレを抱えたまま進むプロジェクトは、後になってトラブルを招きやすい。だからこそ、「見えていないかもしれないこと」は積極的に場に出し、見える化していこう。チームとしての認識をそろえることが、前に進めていくための第一歩になる。