根回しより前フリを
#008
根回しの解釈をアップデートすれば、
もっと遠くまで行ける。
物事を思い通りに進めるために、よく行われるのが「根回し」。どこか裏で人をコントロールしているような印象があり、アンフェアだと感じる人も少なくない。「根回しされる側」としても、あまり気持ちのいいものではないはず。
そこで提案したいのが、「前フリ」という考え方。根回しには利己的な響きがあるが、「前フリ」と言い換えることで、相手への配慮や準備としてとらえ直すことができる。
例えば、会議の場でいきなり提案するのではなく、意見がぶつかりそうな人と、事前に軽く話をしてみる。大きな発表の前に、検討のプロセスや背景を少しずつ共有しておく。そんな前フリの積み重ねが、物事をよりよい形で進める後押しになる。
プロジェクトの進行に不安があるときは、「どんな前フリができるか」を考えてみよう。
前フリは、言わば「助走」。助走があれば、推進力を保つことができる。だからこそ、遠くまで行ける。