プロセスから関与してもらう
#002
重要なプロジェクトこそ、
一緒にやってみる。
「この仕事やっといて」と言われたとき、なぜそれが必要なのか、自分に何を期待しているか、具体的にどうしたらいいかが見えないと、さっぱり力が入らない。
だから、人に仕事を頼むときも、しっかり情報を整理して、内容を具体的にして、整った状態になってから渡したくなる。けれども、つながりの観点から見るとどうか。
ショートレンジで見れば、たしかに準備が整ってからバトンをリレーするほうがいい。準備のコントロールも効きやすくなるし、効率もよさそうだ。でも、ロングレンジで見ると、準備が整わない段階から、情報を共有したほうがいい、一緒にやってもらうほうがいい。その取り組みの重要度が、高ければ高いほど、影響範囲が、広ければ広いほど。
プロセスから関与してもらえば、徐々に目線も揃ってくる。気持ちの入り方も変わってくる。一時的には非効率であっても、ひとつのチームになっていくそのプロセスには、他には代えがたい価値がある。