※こちらの内容は社名変更前の内容を含みます。株式会社クオーターバック(QB)は、「株式会社ren」に社名変更いたしました。
「うれしい」を社内に増やすには、どうしたら良いんだろう?
前回クオーターバック内の「うれしい」に繋がる8つのキーワードが、話し合いの末まとめられました。
【仕事をしていて「うれしい」と感じること】
- 貴重な体験ができる。
- 楽しく過ごせる。
- チームワークが発揮できる。
- 自分の成長を実感できる。
- 自分の仕事への反響を実感できる。
- 感動的な仕事ができる。
- 思ったとおりに仕事がすすむ。
- 達成感を感じる。
社員の思う「うれしいこと」は何となくわかった、ではそれを増やすにはどうしたら良いんだろう?
ということで、今回のテーマは「みんなの『うれしい』を実現するためには」です。
まず各自の考えをポストイットに書き出していくスタイルは、前回と同じ。でもワークショップ全体の流れは、全く異なるものでした。
オープンな対話で創造性を高める「ワールドカフェ」
今回取り入れられたのは「ワールドカフェ」という形式。
カフェといっても、実際に喫茶店で話し合うわけではありません。会場は、いつも通り社内の会議室。ただし場の雰囲気は、いつも以上にリラックス。
ワールドカフェの肝は、この「リラックスできる雰囲気」にあります。
Juanita Brown(アニータ・ブラウン)氏とDavid Isaacs(デイビッド・アイザックス)氏によって、1995年に開発・提唱されました。 当時二人が、知的資本経営に関するリーダーを自宅に招いた話し合いの場において、ゲストがリラックスしてオープンに生成的な話し合いを行えるように、様々な工夫を凝らした空間で話し合いを行った結果、創造性に富んだダイアローグを行うことができたことが始まりとなります。 その後、想像できないほど多くの知識や洞察が生まれたことに感銘を受けた二人が、その経験から主体性と創造性を高める話し合いのエッセンスを抽出してまとめたのがワールド・カフェです。「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」という考えに基づいた話し合いの手法です。
カフェのようにくつろいだ空気の中、少人数のグループに分かれ、ひとつのテーマについて対話する。そのことで普段のミーティングでは口にしづらいような意見でも発しやすくなり、画期的な考えが豊富に生まれるというもの。
仕事後の飲み会などでも時々、驚くほど良い意見や面白いアイデアが出ることがありますが、あれと似ているのかもしれません。
普段は長机が並んでいるスペースに、点々と置かれた丸テーブル。
それぞれにファシリテーターと8つの「うれしい」に基づくテーマが決められていて、参加者はその間を移動しながら対話を重ねていきます。
各テーブルでの対話が終わったら、その内容を全体に共有。移動して、今度はそのテーブルのテーマについて話し合う。そして、また全体へ共有して…というタームを合計8回繰り返したら、こんなにもたくさんのアイデアが出てきました。
自分の言葉で語れる「場」づくり
例えば「楽しく過ごすためには」という問いに対して生まれたアイデアは、「褒め合う」「仲間の悩みを解決する」「信頼関係をつくる」「課題を前向きにとらえる」「凡ミスをなくす」。
さらには「成功体験を増やす」「月に数回会食の補助を」「BGMを流す」「椅子をバランスボールにする」「おやつタイムをつくる」…などなど、ほんの一部を見ただけでも多種多様な答えが。
しかもどれも具体的で、みんな自分の言葉で書いているんだろうなという印象を受けました。
その要因はやっぱり、ワールドカフェのポイントである「リラックスした雰囲気」なのではないでしょうか。
ポジティブかつフレンドリーな空気のおかげで、入社したばかりの私も考えをしっかりと周りに伝えることができました。それに合間の雑談も、何だか普段より盛り上がったような。
ワールドカフェの魅力は、コミュニケーションの円滑化にもあるんですね。
社員それぞれの本音を心のままに共有し合えて、同時に繋がりを深めることもできる「ワールドカフェ」。ぜひ皆さんの職場でも、取り入れてみてはいかがでしょうか。
そうそう。この日の特別ゲストも、雰囲気づくりに一役買ってくれました。社員のお子さん、名付けてQBキッズ?
子どもたちの笑い声や遊びまわる様子に、大人たちは終始ニヤニヤ、時に爆笑でした。