興味の入口をたくさん用意して、地場産業と人々をつなぐ

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  • コミュニケーションデザイン

※こちらの内容は社名変更前の内容を含みます。株式会社クオーターバック(QB)は、「株式会社ren」に社名変更いたしました。

プロジェクト概要

150年続く革と靴のまち・浅草で開催されるオープンファクトリーイベント「浅草エーラウンド」。創業100年超の老舗革問屋から世界大会6位の実力派靴職人、革アートの国際芸術賞・受賞アーティストなど、魅力にあふれたプレイヤーが秋の浅草を彩ります。今回は、「Open for New Experiences ―ひとりでは見えない未来との出会い―」というテーマを掲げ、出店者・来場者のみなさまに新しい出会いを演出するイベントをまちの方々と一緒につくりあげていきました。

課題

地域の魅力と人々の興味とのつながり

この地域には、「最終製品よりも材料や加工技術を扱うプレイヤーが多い」「最終製品を作っていても、OEMを主軸としており、自社ブランドとして見せるアイテムを持たないプレイヤーが多い」などの特徴がありました。そのため、素晴らしい技術や見どころにあふれた地域にも関わらず、一見しただけでは一般の方々が興味を持ちにくい・魅力が伝わりづらい…そんな状況がありました。

そこで私たちは、この地域に集まる魅力と人々の興味とをつなぎ、たくさんの方々が地域を訪れ、チャンスにつながっていく。その最初の一歩となる接点をつくる必要があると考えました。

アプローチ

まず関心を持ちやすい要素で接点をつくり、この地域の深淵なるものづくりの文化に誘う

そこで私たちはまちの人たちとともに、「革とものづくりを中心としながらも、興味の入口をたくさんつくる」という方針を立てました。 ファンの多い登壇者によるトークイベントやまち歩きツアー、有名なプロジェクトを手掛けたプレイヤーの出店などを企画して、興味の入口をつくっていきました。私たちがこれまで編集の仕事で培ってきた興味喚起の技術の応用です。

11年目、新たな10年の始まりとなるタイミングということもあって、ヴィジュアルアイデンティティのリニューアルにも着手しました。 これまでの「楽しいお祭りの雰囲気」から、「優れた技術が集まったかっこいい革のまち」を意識したトーン&マナーに変更し、これからの10年、新しいプレイヤーが集まってくるブランドイメージの醸成に寄与するコミュニケーションに変更していきました。

イベント当日には、浅草域内外から多くの革屋が出店したワークショップイベント「浅草革イチ」の開催や、まちの人々や協賛企業の協力もあり、イベント全体で昨年比約150%の来場を記録。150年の長い歴史を持つまちの産業が、この浅草エーラウンドをきっかけに新たな展開へとつながることを祈ります。

担当領域

■現状把握・リサーチ / ■イベント方針の策定 / ■キービジュアル ■コミュニケーション課題設定 / ■コミュニケーション設計 / ■スケジューリング / ■施策実施 ■パンフレット / ■チラシ / ■ポスター / ■イベント・セミナー開催 ■コミュニケーション活性化 / ■ワークショップ / ■ファシリテーション

 

プロジェクトチーム

CLIENT
エーラウンド実行委員会
CREATIVE DIRECTOR
山田 裕一 シバタ ロマン
ART DIRECTOR
斉藤 静夏
DESIGNER
高井 洋介 鑓田 かおり
CHIEF EDITOR
シバタ ロマン
EDITOR
川口 久美子 松井 稜弥 本木 翔子
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