「一緒に仕事をしてこんなに楽しいパートナーっているんだ!」
柳岡 「まず、春日部市さんから見たrenの第一印象を教えてください」
山品 「クリエイティブな人って少し近寄り難いところがあるのかな…なんて思っていたんですが、親しみやすくてびっくりしました」
本田 「実際関わってみると、とても柔軟性があって。編集会議の時もさまざまな発想が出てきてすごいなっていうのが最初の印象ですね」

山品 「そう。ちょっとした疑問を伝えると、デザインや編集の疑問にはプロの目線で返してくれる。でもこちらの気持ちにも寄り添って、一緒に解決しようとしてくれる。新しいツールの使い方とかは僕たちもわからないので試してみますね、とか。だから、何でも相談していいんだと感じられました。『こんなの当たり前じゃないのかな』とか『自分でもうちょっと考えてから聞いた方がいいのかな』と躊躇するようなことでも、安心してまずは聞いてみようと思える」
本田 「そうですね。『なかなかうまく言葉で表せないな、なんとなくこんなイメージはあるんだけど』というようなことを、本当にちょっとしたところから拾ってくれて、言語化してくれて。細やかにサポートしてもらいながら、一緒につくり上げていける。こんなに楽しく仕事ができるパートナーがいるんだなっていうのは、びっくりしたことでもありますね」

山品 「私たちがテーマやターゲットを決めて送ると、それが何種類ものラフ案になって編集会議の場に出てくるのにも驚かされます。こんなにいろんな伝え方があるんだよと、私たちの考えを汲んで表現してくれて」
本田 「内容や周辺分野について、事前のリサーチをしっかりしてくれてるというのが伝わってくるんですよね」
山品 「例えば2025年6月号では環境について取り上げたかったけれど、難しそうと思われて読んでもらえないんじゃないかと懸念していたんです。でもどうしたらいいかわからなくて」
柳岡 「私たちも同じ懸念があったので、当初のリクエストにはなかったウェブアンケートを取り入れた企画を提案しました」
本田 「ご提案いただいて、なるほどこんな見せ方もあるのか、と驚きました」
山品 「実際発行されてから(アンケート回答者を対象として抽選を行った)プレゼント当選者さんが受け取りに来た時に、『面白かった、またやってほしい』と言ってもらえたんですよ。難解なテーマでも、読みたい紙面にすることができたんだなと感動しました」

素敵な広報紙があるまちは、きっといいまち

柳岡 「renと仕事をするようになって一番変化したことは何ですか」
山品 「褒められることがとても増えました!実は広報紙って、お褒めの言葉をいただく機会が少ないんですよ」
柳岡 「インターネットモニター制度を通じて広報かすかべの感想を聞いたアンケートでは、特集を読んだ感想として平均で72.7%の人が「とても良かった」「良かった」と回答してくださっていますね」

本田 「先日も、春日部へ引っ越してきたばかりの方に『こんなに素敵な広報紙を作る市って、きっとそれだけいいまちなんですよね』と言葉をかけていただきました。新しく来た方に、そういう風に思ってもらえるんだなぁと。最近ではそれが1番印象に残っていますね」
山品 「2022年のリニューアルの際も、当時の担当者は、市民の方々からどういう評価がもらえるのか気にしていたみたいです」
柳岡 「私たちが制作を担当するようになってからは、表紙が大きく変わって、全体的にも挿絵や写真が増えましたよね」

山品 「そう。それがわかりにくいと言われたり、挿絵よりもっと情報載せろと言われたりするんじゃないかという不安があって。 そうしたら、すごくいい評価しかなかったんです。まず、読みやすい、見やすい。『リニューアルしてから初めて、最初のページから最後のページまで目を通すことができた』なんてコメントもありました」
柳岡 「伝えたい情報がありすぎて、詰め込んでしまった結果読みにくくなってしまう、というのはよくあるパターンですよね」
山品 「デザインが変わって見やすくなったことで、市民の方に、今まで届かなかった情報をやっと届けられるようになったのかなと」
本田 「以前は職員が撮影もしていたと聞いているんですが、 今は制作チームのカメラマンさんにお願いできているので。広報紙をつくる以外の、市民の皆様の声を聞くとか、現在のまちの様子を見て今お伝えすべき情報は何か考える、といった仕事に時間を割くことができています」]
広報紙は、まちを愛してくれてる人とつくるのがいい

柳岡 「renと一緒に仕事をしていてよかったなと思うのはどんな時ですか?」
山品 「 比較的いつもですが、renさんは“かすかべ愛”みたいなものがすごいですよね。 本当に嬉しいです。私も皆さんと一緒に広報紙をつくっているうちに、引っ張られるかのように、春日部のことがより好きになってきちゃって」
柳岡 「確かに、取材のとき少し早めに到着して市場で朝ごはんを食べたり、休みの日に大凧あげ祭りに参加したり。私たちも全力でかすかべを楽しんでいますね」
本田 「プロポーザルのプレゼン時も、デザイナー加藤さんの熱い想いが溢れていました」
柳岡 「春日部に携わっているスタッフはかすかべ好きな人が多いですね。カメラマンも取材先の農園の方と仲良くなって泊めてもらったりしていましたよ(笑)」
本田 「それもすごいですよね」
柳岡 「最初はまちを知らないと紙面の企画が作れない、と思ってまち歩きを楽しんでいたのですが。かすかべの人たちはみんなあたたかくて。今ではこんなにかすかべ好きに…」
山品 「私も知らなかったランチ情報を、柳岡さんの熱心なオススメで知りました(笑)」
柳岡 「紙面をどう作ろうか考えるときに、知り合いの春日部市民の方の顔が浮かぶんです。この特集で紹介する内容は子供がいるAさんが知りたい情報だろうな、とか。こういう情報があると出不精なBさんも読んでくれそうかな、とか。紙面を通じて私の大好きな春日部市民の皆さんが笑顔になってくれるといいな、という気持ちで広報紙を作っています」
山品 「わぁ」
本田 「renさんがまちのことを知っていてくれていることは、一緒に紙面を作っていて感じています。そこに“かすかべ愛”というか、熱量も載っている気がします」
山品 「広報紙は、まちを愛してくれている人とつくるのがね、やっぱりいいですよ」
信頼があるから、新しいチャレンジにも一緒に取り組める。

柳岡 「つくって終わりではなく、ちゃんと『市民の方からこんなお声をもらいましたよ』とフィードバックしてもらえることも、私たちの励みになっています。例えば先ほどお話ししたインターネットモニターの結果も、逐一共有してくださって」
山品 「嬉しいです」
柳岡 「2024年の4月号では2日間にわたりアンケート会を開催して、その結果を紙面に反映するという企画にトライしましたよね。今まで紙面で実績のないチャレンジングなことでしたが『一緒にやってみよう』と言っていただけて心強かったです」
本田 「あれは印象的でしたね」

柳岡 「必要なことをちゃんと言い合える関係だと思ったからこそ、新しい提案ができました」
本田 「専門的なことがわからない我々にもちゃんと教えてくれるし、そのなかで何が大事かというところも伝えながら一緒に取り組んでくださる。そういう点での信頼があるからですかね」
山品 「あの特集は議員さんも見てくれていて、『こういう市民の人の声を反映できる紙面はとてもいいね』と褒めてくださったんです」
柳岡 「アンケート会に来てくれた市民の方からも『いつも楽しみにしているよ』と温かい声をかけていただけて。ちゃんと届いているんだなと嬉しくなりました」
本田 「僕たちだけでは、あのアイデアは出てこなかったですね」
柳岡 「私たちだけでもあんなに人を集めることはできませんでした!職員さんが一人一人声をかけてくださったからこそ実現できました」

山品 「これからも一緒にいい広報紙を作っていきましょうね」
柳岡 「ぜひ!これからrenとこんなことをやりたいという展望はありますか?」
山品 「そうですね、紙だけじゃなくデジタルも一緒にやってみたいかな」
本田 「動画もやってみたいですね。紙面がよりわかりやすくなる動画とか」
柳岡 「いいですね。制作スタッフとしては、一方的に情報を伝えるだけではなく、人と情報・人と人・人と場所などさまざまなつながりのきっかけをデザインできればと思っています」
ーーありがとうございました!
renは、つながりの課題にアプローチして、幸せな変化を起こすプロジェクトをデザインする会社です。トライ&エラーを通じて獲得してきた実践知をもとに、あなたとともに、信じられる答えを見つけていきます。少しでも話してみたいなと思った方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。